トップ
>
悪狡
>
わるがしこ
ふりがな文庫
“
悪狡
(
わるがしこ
)” の例文
旧字:
惡狡
乱世の間を、こういうふうに、押し太く、
悪狡
(
わるがしこ
)
く、上手に生きぬいて来たつもりであった松永
久秀
(
ひさひで
)
も、たった一つ、大きな過誤を犯してしまった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それはちょうど、
悪狡
(
わるがしこ
)
い獣が耳を垂れ、相手が近づくのを待ち構えているようであった。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
勿論それによって、ピロカルピンの服用も、一場の
悪狡
(
わるがしこ
)
い絵狂言であることが判明した。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
それは、信者の催眠中、
癩
(
らい
)
に似た感覚を暗示する事で、それがために、白羽の矢を立てられた信者は、身も世もあらぬ恐怖に駆られるが、そこが、教主くらの
悪狡
(
わるがしこ
)
いつけ目だった。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
相変らず白っぽい
霞
(
かすみ
)
のかかったような、それでいて、その顔の見えない方の側には、
悪狡
(
わるがしこ
)
い片眼でも動いていそうな……という、いつも見る
茫漠
(
ぼうばく
)
とした薄気味悪さで、またそれには
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
狡
漢検1級
部首:⽝
9画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業