患難かんなん)” の例文
「おまえは交游天下にあまねしというありさまだが、皆濫交らんこうだ。ただ一人患難かんなんを共にする人があるのに、かえって知らないのだ。」
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
一度ひとたび梟身きょうしんつくして、又あらたに梟身を得、つまびらかに諸の患難かんなんこうむりて、又尽くることなし。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
労働につかれ種々の患難かんなんに包まれて意気銷沈いきしょうちんした時にはあるいは小さな歌謡かよう口吟くちずさむ、談笑する音楽をく観劇や小遠足にも出ることが大へん効果あるように食事も又一の心身回復剤である。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
つまびらかに諸の患難かんなんこうむりて、又尽くることなし。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)