ちょうど)” の例文
ちょうど自分は何者かに追われておる様ないやな気持がするので、なるべく歩調を早めて歩き出した。
白い蝶 (新字新仮名) / 岡田三郎助(著)
先生は南北戦争の逸事いつじを話して、ある夜火光あかりを見さえすれば敵が射撃するので、時計を見るにマッチをることもならず、ちょうど飛んで居た螢をつかまえて時計にのせて時間を見た、と云う話をされた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)