忠善ただよし)” の例文
それは三河みかわのくに岡崎の水野けんもつ忠善ただよしから献納されたものであった。わくめて十本ずつ十重ねになっている箱が五つある。
日本婦道記:箭竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
けんもつ忠善ただよしの次子であり、長子の造酒之助みきのすけが早世したため世継ぎとなった、二年まえ十五歳のときこの岡崎へも来て、かれらはみなめみえの杯を賜わった組である。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
……そのとき矢作橋やはぎばしの改修工事がはじまったばかりで、惣兵衛は煩忙なからだであったが、町道場ということはかねて藩主水野忠善ただよしからもはなしが出たことがあるので
薯粥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)