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御親父
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ごしんぷ
御親父飯島
平左衞門様にお話を
申上げましたれば、平左衞門様は
宜く斬ったと
仰せありて、それから
直にお
頭たる
小林權太夫殿へお届けに及びましたが
お前の
御親父の大阪で御不幸の時は、私は
直ぐ大阪に
行て、ソレからお前達が船に
乗て中津に帰るその時には、私がお前を抱いて
安治川口の船まで
行て別れた。
お年二十二の時に
悪者を
斬殺して
毫も動ぜぬ剛気の
胆力でございましたれば、お年を取るに
随い、
益々智慧が進みましたが、その
後御親父様には亡くなられ、平太郎様には
御家督を御相続あそばし