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御者台
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ぎょしゃだい
ふりがな文庫
“
御者台
(
ぎょしゃだい
)” の例文
御者台
(
ぎょしゃだい
)
を背中に
背負
(
しょ
)
ってる手代は、
位地
(
いち
)
の関係から少しも風を受けないので、この
云
(
い
)
い
草
(
ぐさ
)
は何となく
小賢
(
こざか
)
しく津田の耳に響いた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで、オンドリは
御者台
(
ぎょしゃだい
)
にすわって、御者になりすましました。さてそれから、オンドリはものすごいいきおいで、車をすっとばしていきました。
ならずもの
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
キシさんは
御者台
(
ぎょしゃだい
)
に上りました。馬は走りだしました。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
余は寝ながら
幌
(
ほろ
)
を打つ雨の音を聞いた。そうして、
御者台
(
ぎょしゃだい
)
と幌の間に見える窮屈な空間から、大きな岩や、松や、水の断片をありがたく拝した。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は首を曲げて
御者台
(
ぎょしゃだい
)
の
隅
(
すみ
)
に
挿
(
さ
)
し込んである赤い小旗を見た。暗いので中に染め抜かれた文字は津田の眼に入らなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
前に客待の
御者
(
ぎょしゃ
)
が一人いる。
御者台
(
ぎょしゃだい
)
から、この有様を眺めていたと見えて、自分が帽子から手を離して、姿勢を正すや否や、
人指指
(
ひとさしゆび
)
を
竪
(
たて
)
に立てた。乗らないかと云う
符徴
(
ふちょう
)
である。自分は乗らなかった。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“御者”で始まる語句
御者
御者馬丁