“御発向”の読み方と例文
読み方割合
ごはっこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれは、先ごろからの強訴ごうそ一件で、院のおさばきにたてつく山門の衆を捕り抑えよと令せられて、それで御発向ごはっこうの兵馬と申されておりまする」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それも不利、また無謀との御意なれば、このたびの御出陣は、足ならしの儀にとどめ、一応御帰陣あって、また来春を期し、改めて御発向ごはっこうあそばされては如何でござりますか」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やかたには、御発向ごはっこうの前、特に御訓戒ごくんかいのあったことでもあり——中入なかいりは退きの切レこそ大事、一勝をち獲た上は、敵中に長居はくれぐれ無用——と、今日も繰り返され、きっと
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)