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御愛嬌
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ごあいきょう
ふりがな文庫
“
御愛嬌
(
ごあいきょう
)” の例文
「ちと薄気味でも悪いようだと、
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
になるんだけれど……
何
(
なん
)
にも
彼
(
か
)
にも、一向要領を得ないんです、……時にだね、
三輪
(
みい
)
ちゃん。」
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
芸者の方でも昼間は暇だから、三度に一度は
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
に遊びに来る。といった風の調子であった。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
憤慨ばかりが能ではあるまいから、一つ汽車中の駄洒落を
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
に記そう。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
「一円六十銭、——
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
に一円五十銭にして置きましょう。」
大導寺信輔の半生:――或精神的風景画――
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「お早うございます。なあに
却
(
かえ
)
って
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
ですよ。」
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
やっと元の台座に据えつけるという
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
があって
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「へい、お立合にも申しておりやす。へい、ええ、ことの外音声を痛めておりやすんで、お聞苦しゅう、……へい、お
極
(
きま
)
りは五銅の処、
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
に割引をいたしやす、三銭でございやす。」
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
朝晩
汐時
(
しおどき
)
を見ては拾っておきまして、お客様には、お土産かたがた、毎度
婆々
(
ばば
)
が
御愛嬌
(
ごあいきょう
)
に進ぜるものでござりますから、つい人様が御存じで、葉山あたりから遊びにござります、書生さんなぞは
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
嬌
漢検1級
部首:⼥
15画
“御愛”で始まる語句
御愛想
御愛子
御愛惜
御愛憐
御愛用