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御差支
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おさしつかえ
ふりがな文庫
“
御差支
(
おさしつかえ
)” の例文
「まァまァお待ち下さりませ。何やら御様子ありげの今のお言葉、とにかくその仔細を、
御差支
(
おさしつかえ
)
無い限りは、手前どもにお聴かしの程願いまする」
備前天一坊
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
「御修業はさること乍ら、若くて美しいお方が、
斯
(
こ
)
う行い浄めて居られるのは、深い仔細が無くては叶いません。
御差支
(
おさしつかえ
)
が無かったらお話し下さい——」
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
御差支
(
おさしつかえ
)
さえなければ、おついでに一本書いていただいても
宜
(
よろ
)
しゅうございます」と敬太郎も
冗談
(
じょうだん
)
半分に頼んだ。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ドウも争と云う字が
御差支
(
おさしつかえ
)
ならば、外に
飜訳
(
ほんやく
)
の致しようもないから、丸で
是
(
こ
)
れは削りましょうと
云
(
いっ
)
て、競争の文字を真黒に消して目録書を渡したことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「ふとすると失礼致すかも知れません。
悪
(
あし
)
からず。」綾子は
怪
(
あやし
)
み、「何ぞ
御差支
(
おさしつかえ
)
がございますか。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
なるべく新しい方もそれぞれ訪問する訳になりましたので——そこで実はちょっと往って来てくれと頼まれて来たのですが、
御差支
(
おさしつかえ
)
がなければ、御話を筆記して参りたいと思います
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
支
常用漢字
小5
部首:⽀
4画
“御差”で始まる語句
御差紙
御差遣
御差入
御差加
御差控
御差止
御差配
御差刀料