“御代(ごよ)” の例文
唯今(ただいま)私が不束(ふつつか)に演じまするお話の中頃に、山中孤家(ひとつや)の怪しい婦人(おんな)が、ちちんぷいぷい御代(ごよ)の御宝(おんたから)と唱えて蝙蝠(こうもり)の印を結ぶ処がありますから、ちょっと申上げておくのであります。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一 十六の釜で御代(ごよ)たく時は、四十八の馬で朝草苅(か)る
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
的面(まとも)に台に向いまして、ちちんぷいぷい、御代(ごよ)の御宝(おんたから)と言ったのだか何だか解りませぬが、口に怪しい呪文を唱えて、ばさりばさりと双(ふたつ)の腕(かいな)を、左右へ真直(まっすぐ)に伸(の)したのを上下(うえした)に動かしました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)