徐承祖じょしょうそ)” の例文
そのうち支那公使館にいた楊守敬ようしゅけいがその写本を手に入れ、それを姚子梁ようしりょうが公使徐承祖じょしょうそに見せたので、徐承祖が序文を書いて刊行させることになった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
徐承祖じょしょうそが『訪古志』に序して、「大抵論繕写刊刻之工たいていはぜんしゃかんこくのこうをろんじ拙於考証こうしょうにつたなく不甚留意はなはだしくはりゅういせず」といっているのは、我国においてはじめて手を校讐こうしゅうの事にくだした抽斎らに対して
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ただ経史子集は世の重要視する所であるから、『経籍訪古志』は一の徐承祖じょしょうそを得て公刊せられ、「古武鑑」や古江戸図は、わたくしどもの如き微力な好事家こうずかたまたま一顧するに過ぎないから
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)