彫上ほりあ)” の例文
僕の木彫もくちょうだって難関は有る。せっかくだんだんと彫上ほりあげて行って、も少しで仕上しあげになるという時、木の事だから木理もくめがある、その木理のところへ小刀こがたなの力が加わる。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
き立てゝ海岸へ出て見ますと、舟がございます。只今申上げましたカノウと申しまするは舟のことであります。これは丸木で彫上ほりあげました物で、長さはおよ三間さんげん、幅は二尺五寸ぐらいあります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)