トップ
>
形姿
>
なり
ふりがな文庫
“
形姿
(
なり
)” の例文
男「
私
(
わっち
)
は斯んな
胡散
(
うさん
)
な
形姿
(
なり
)
をしてえるから、怪しい奴だと思おうが、私は伊皿子台町にいる船頭で、荷足の仙太郎という者です」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御前はそんな
形姿
(
なり
)
で
地体
(
じたい
)
どこへ、行ったのぞいと聴くと、今
芹摘
(
せりつ
)
みに行った戻りじゃ、和尚さん少しやろうかと云うて、いきなりわしの
袂
(
たもと
)
へ
泥
(
どろ
)
だらけの芹を押し込んで、ハハハハハ
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お婆さんが茶を売って居る処へ三人連で浴衣に
兵子帯
(
へこおび
)
の
形姿
(
なり
)
で這入ろうとすると、何を思ったか掛茶屋の方を見て、車夫の峯松が石坂をトン/\駈下りました。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんなハイカラな
形姿
(
なり
)
をして、大きな紙屑籠なんぞを提げてるから妙なんだよ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
なに……これ
人非人
(
にんぴにん
)
……その
形姿
(
なり
)
は何んだ、能くもずう/\しく
其様
(
そん
)
な真似をして此処へ来て
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
男「まア御免なさい、
私
(
わっち
)
アこんな
形姿
(
なり
)
をしてえますが、その長安寺の門番でげす」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
表からずっと這入って来た男は年頃三十二三ぐらいで、色の浅黒い鼻筋の通ったちょっと
青髯
(
あおひげ
)
の生えた、
口許
(
くちもと
)
の締った、利口そうな顔附をして居ますけれども、
形姿
(
なり
)
を見ると
極
(
ごく
)
不粋
(
ぶすい
)
な
拵
(
こしら
)
えで
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
姿
常用漢字
小6
部首:⼥
9画
“形姿”で始まる語句
形姿容儀
形姿美麗