当初はな)” の例文
旧字:當初
微細こまかい奴は蚊帳の目をこぼれて、むらむら降懸ふりかかるものですから、当初はな一旦寝たのが、起上おきあがって、妹が働いて、線を手繰たぐって、次のへ電燈を持って行ったので、それなり一枚けてあります。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……それでも、当初はな乗った時は、一つ二つ、席の空いたのがありました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)