“強飯（こわ）” の例文

直ぐにお茶だのお菓子だのお強飯（こわ）に口取りを添えた溜塗（ためぬり）の高台だのが運ばれて

少年 (新字新仮名) ／ 谷崎潤一郎(著)

「与八さん、お団子を食べてしまったら、あたいのお強飯（こわ）を食べて頂戴な……」

大菩薩峠：25 みちりやの巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)

「お強飯（こわ）を誂（あつら）えに行くのよ。」

桜林 (新字新仮名) ／ 小山清(著)

いけねえよ……おめえのお強飯（こわ）は食べ残しなんだろう、自分の食べ残しを、人に食べさせるなんてことがあるかい、人にあげるには、ちゃんとお初穂（はつほ）をあげるもんだよ、お初穂を——食べ残しを

大菩薩峠：25 みちりやの巻 (新字新仮名) ／ 中里介山(著)

“強飯（おこわ）”の解説

おこわ（御強）とは、もち米を蒸した飯の事を言う。元々は強飯（こわめし/こわいい）をあらわす女房詞が一般化した語である。強飯とは、こわい（堅い）飯の意で、うるち米の飯に比べ、独特のもちもちとした食感と甘味がある。赤飯もおこわに含まれ、狭義では赤飯のことを指す。
(出典:Wikipedia)

強	常用漢字 小２ 部首:⼸ 11画
飯	常用漢字 小４ 部首:⾷ 12画