廻燈籠まわりどうろう)” の例文
最初に軒端の廻燈籠まわりどうろう梧桐あおぎりに天の河を配した裏絵を出したら幸運にそれが当選した。その次に七夕棚たなばただなかなんかを出したら今度は見事に落選した。
明治三十二年頃 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
前々から、ちゃら金が、ちょいちょい来ては、昼間の廻燈籠まわりどうろうのように、二階だの、濡縁ぬれえんだの、薄羽織と、兀頭はげあたまをちらちらさして、ひそひそと相談をしていましたっけ。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一、丹後守殿たんごのかみどの店先に赤提灯廻燈籠まわりどうろう多く並べたる事
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)