庇間ひあはひ)” の例文
與へ干殺ほしころさんとこそたくみけれされ無慚むざんなるかな藤五郎は其身不行跡ふぎやうせきとは云ながらわづか三でふ座敷牢ざしきらう押籠おしこめられ炎暑えんしよの甚はだしきをもしのぎかね些々さゝたる庇間ひあはひの風を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夜になつて風向が變ると、土藏と土藏の庇間ひあはひを吹き拔ける風が、この凧の唸りに當つてブーンと鳴る。
庇間ひあはひや奈良の夜ふけにつ影の大きなる鹿のもそと来てあり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)