“幾刻”の読み方と例文
読み方割合
いくとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして自分は、義景を逃がすためにふみとどまり、千余の手兵をもって、驀進ばくしんして来る織田軍を、幾刻いくときかそこで支えていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天井裏に閉じめられた銭形の平次、幾刻いくとき——いや幾日眠らされたかわかりません。フト眼を覚すと、四方あたりはすっかり明るくなって、天井裏ながらほこりの一つ一つも読めそうです。
こうして幾刻いくときかの刻が経った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)