“いくとき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾刻58.8%
幾時41.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして幾刻いくときかの刻が経った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大炊介がそこへ入って、幾刻いくときともたたないうちに、表の政務所のほうでは、にわかに繁忙はんぼうなうごきが現われていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幾時いくときの後なりけん、山道切拓きりひらき工事(拳大の石を一つ掘り出すこと)がようやく終ると、木遣きやりの声がする。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
うして幾時いくときを経たろうか、博士は何事かに驚いて、深い睡からフト醒めた。
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)