幾価いくら)” の例文
外史ばかりでなく、彼の詩、彼の書、みんな商品だ。水西荘の玄関には、半切はんせつ幾価いくら、屏風いくらと、貼り出してあるという話じゃないか。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日の光が何となく薄いような気持がする、話相手はなしサ食うものは一粒幾価いくらと言いそうな米を少しばかりと例の馬の鈴、寝るところは木の皮を壁に代用した掘立小屋
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「そう、幾価いくらばかり?」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「お幾価いくら?」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)