“幽窓”の読み方と例文
読み方割合
ゆうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって発兌はつだすれば、したがって近浅の書多しとは、人のあまねく知るところなるが、その原因とて他にあらず、学者にして幽窓ゆうそうに沈思するのいとまを得ざるがためなり。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
されば小太郎山こたろうざんのとりでから、この躑躅ヶ崎の高楼にとらわれてきている咲耶子さくやこが、悶々もんもんとして眠られぬ幽窓ゆうそうに、あのかげをふと見つけて、狛笛こまぶえ歌口うたぐちに、クロよ、クロよ、とであったろうか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)