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幽暗
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ほのぐら
ふりがな文庫
“
幽暗
(
ほのぐら
)” の例文
障子の日が、もう蔭ってしまって、部屋には
夕気
(
ゆうけ
)
づいたような
幽暗
(
ほのぐら
)
い影が漂うていた。風も静まったと見えて、外はひっそとしていた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
幽暗
(
ほのぐら
)
い帳場格子のなかで、
算盤
(
そろばん
)
をはじいている四十ばかりの
内儀
(
かみ
)
さんも、そんなに田舎くさくはなかった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
喰積
(
くいつ
)
みとかいうような物も一ト通り拵えてくれた。
晦日
(
みそか
)
の晩には、
店頭
(
みせさき
)
に積み上げた
菰冠
(
こもかぶ
)
りに
弓張
(
ゆみはり
)
が
点
(
とも
)
されて、
幽暗
(
ほのぐら
)
い新開の町も、この
界隈
(
かいわい
)
ばかりは明るかった。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
幽
常用漢字
中学
部首:⼳
9画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
“幽”で始まる語句
幽
幽邃
幽霊
幽閉
幽冥
幽界
幽靈
幽寂
幽婉
幽谷