“平仮名”の読み方と例文
読み方割合
ひらがな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は実は平仮名ひらがなには時時ときどき形にこだはることがある。たとへば「て」の字は出来るだけ避けたい。殊に「何何して何何」と次に続けるのは禁物きんもつである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
母は平仮名ひらがな以外、ほとんど文字というものを書いたことがなかった。しかし耳学問はかなりに出来ていた。
私の母 (新字新仮名) / 堺利彦(著)
汁粉屋の茶碗というけれども、さすがに維新前に出来たものだけに、やきくすりも悪くない。平仮名ひらがなでおてつと大きく書いてある。私は今これを自分の茶碗につかっている。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)