“仮名文”の読み方と例文
旧字:假名文
読み方割合
かなぶみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行成風こうぜいふうの美しいそして余りに上手な尼の仮名文かなぶみは彼女の力ではいつも判読に骨が折れて、まどろいかなしみを味わうのだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洗礼そそがれし仮名文かなぶみ御経みきやうにぞ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
寝相のわるい彼の枕元の下へ、彼女は、宵に書いておいた仮名文かなぶみの幼稚な置き手紙をしのばせておき、そして勝手口から手さぐりで外へ出た。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)