“帰著”の読み方と例文
読み方割合
きちゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが結局はことごとく魂の苦悶くもんであり、あの世の音信であるということに帰著きちゃくするのは、単独に幼ない者だけの経験ではなかった証拠ではないか。
無求備於一人いちにんにそなわるをもとむるなかれ」といい、「及其使人也器之そのひとをつかうにおよびてやこれをきとす」というは即ちこれである。これを推し広めて言えば、『老子』の「治大国たいこくをおさむるは若烹小鮮しょうせんをにるごとし」という意に帰著きちゃくする。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)