“きちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
帰着71.4%
帰著28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしだって何も会社や銀行の使用人に遺恨があるんじゃないが、しかし相応資力のあるものがああいう生活奮闘者の中へ割り込むのは結局自他の損害に帰着きちゃくすると思っている。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
帰着きちゃくするところは、愛によって人と人が結びあわなければならないというのであります。
青年の思索のために (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それが結局はことごとく魂の苦悶くもんであり、あの世の音信であるということに帰著きちゃくするのは、単独に幼ない者だけの経験ではなかった証拠ではないか。
無求備於一人いちにんにそなわるをもとむるなかれ」といい、「及其使人也器之そのひとをつかうにおよびてやこれをきとす」というは即ちこれである。これを推し広めて言えば、『老子』の「治大国たいこくをおさむるは若烹小鮮しょうせんをにるごとし」という意に帰著きちゃくする。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)