布佐ふさ)” の例文
利根川とねがわの河畔にある布佐ふさという町の、かなり大きな料理屋であったが、一年ちょっとで良人に死なれ、生れてまのない女の子があるため、百日ほど辛抱したあと、しゅうとめとうまくゆかないので
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
やがて私の長兄の家は、茨城県布川町から利根川を隔てた千葉県の布佐ふさ(現我孫子あびこ市)へと移った。兄は布川に永住する気は最初からなく、ある程度の産を成した上で帰郷する心積りであった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
利根川とねがわ河畔かはんにある布佐ふさという町の、かなり大きな料理屋であったが、一年ちょっとで良人おっとに死なれ、生れてまのない女の子があるため、百日ほど辛抱したあと、しゅうとめとうまくゆかないので
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)