巨体きょたい)” の例文
目前数歩のところに鮮血せんけつがこんこんと流れ、下草をくれないにそめて、ラマの巨体きょたいが横たわっている、鳥は足音におどろいて羽音高くまいあがった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
すっかり巨体きょたいをあらわした地下戦車の中から、岡部伍長がまっ赤に上気じょうきした顔をあらわした。彼は報告のため、加瀬谷少佐の前にけつけ、ぴったりと挙手きょしゅの礼をし
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「手をあげろ。横着者おうちゃくものめ」と、はげしいしかり声が、入口の方からひびいた。いつの間にか黄竜の幕をかきわけ、四馬頭目の巨体きょたいが、長袖ながそでから愛用の毒棒どくぼうをつきだしている。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一時間ののち、大だこは巨体きょたいを地上につけた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)