トップ
>
工廠
>
こうしやう
ふりがな文庫
“
工廠
(
こうしやう
)” の例文
僕はいつも
煤
(
すす
)
の降る
工廠
(
こうしやう
)
の裏を歩いてゐた。どんより曇つた工廠の空には虹が一すぢ消えかかつてゐた。僕は
踵
(
かかと
)
を
擡
(
もた
)
げるやうにし、ちよつとその虹へ鼻をやつて見た。
横須賀小景
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
上海
(
シヤンハイ
)
電報に
拠
(
よ
)
ると、地震は九月一日の早朝に起り、東京横浜の住民は十万人死んだ。東京の砲兵
工廠
(
こうしやう
)
は空中に舞上り、数千の職工が死んだ。熱海・伊東の町は全くなくなつた。
日本大地震
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
工廠
(
こうしやう
)
」いくむねどよみ
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
“工廠”の意味
《名詞》
工 廠(こうしょう)
(中国大陸などにあるもの)工場。
(明治期から戦前までの日本国内)兵器などを製造する工場。
(出典:Wiktionary)
“工廠”の解説
工廠(こうしょう)とは、軍隊直属の軍需工場のことで、武器・弾薬をはじめとする軍需品を開発・製造・修理・貯蔵・支給するための施設。造兵廠とも呼ばれる。
英語ではArsenalというが、これは兵器庫のことも指す。
(出典:Wikipedia)
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
廠
漢検準1級
部首:⼴
15画
“工”で始まる語句
工合
工夫
工場
工面
工
工風
工匠
工事
工人
工作