トップ
>
『横須賀小景』
ふりがな文庫
『
横須賀小景
(
よこすかしょうけい
)
』
カフエ 僕は或カフエの隅に半熟の卵を食べてゐた。するとぼんやりした人が一人、僕のテエブルに腰をおろした。僕は驚いてその人をながめた。その人は妙にどろりとした、薄い生海苔の洋服を着てゐた。 虹 僕はいつも煤の降る工廠の裏を歩いてゐた。どんより …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「驢馬」1926(大正15)年5月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
露
(
あらは
)
工廠
(
こうしやう
)
羅馬
(
ロオマ
)
擡
(
もた
)
煤
(
すす
)
踵
(
かかと
)