巌組いわぐ)” の例文
ここは、切立きったてというほどではないが、巌組いわぐみのみちけわしく、砕いた薬研やげんの底をあがる、れた滝のあとに似て、草土手の小高い処で、纍々るいるいと墓が並び、傾き、また倒れたのがある。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)