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崢嶸
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そうこう
ふりがな文庫
“
崢嶸
(
そうこう
)” の例文
想うに麓の大森林を失って劒岳の
孱顔
(
さんがん
)
は、階老の侶を先立てて
遽
(
にわか
)
に憔悴した人のように、金剛不壊の額にも幾条か
崢嶸
(
そうこう
)
の皺が増したことであろう。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
鮮
(
あざ
)
やかな
紅
(
べに
)
の
滴々
(
てきてき
)
が、いつの雨に流されてか、半分
溶
(
と
)
けた花の海は
霞
(
かすみ
)
のなかに
果
(
はて
)
しなく広がって、見上げる
半空
(
はんくう
)
には
崢嶸
(
そうこう
)
たる一
峰
(
ぽう
)
が
半腹
(
はんぷく
)
から
微
(
ほの
)
かに春の雲を吐いている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
独り立山連峰のみは日本アルプスに於ける万年雪の一大宝庫たる名を
擅
(
ほしいまま
)
にす可き
有
(
あら
)
ゆる条件を
具
(
そな
)
えて、
崢嶸
(
そうこう
)
たる峰巒を飾るに、白雪燦然たる四個の大カールと
黒部峡谷
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
崢
漢検1級
部首:⼭
11画
嶸
部首:⼭
17画