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やまめつけ
ふりがな文庫
“
山目付
(
やまめつけ
)” の例文
膝を抱えると
杢之進
(
もくのしん
)
、
日向思案
(
ひなたしあん
)
に落ちこんで、
山目付
(
やまめつけ
)
とは、何たる御苦労なしな役目だろうと、今さららしく、退屈の不平を数えた。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんな
日傭稼
(
ひようかせ
)
ぎなどになめられて、
山目付
(
やまめつけ
)
というお役目がつとまるものかと、
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
、ひたいに
青筋
(
あおすじ
)
を立ってカンカンになりながら
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
肥前鍋島家
(
ひぜんなべしまけ
)
の役人、
山目付
(
やまめつけ
)
の
鈴木杢之進
(
すずきもくのしん
)
という色の黒い
侍
(
さむらい
)
、手に
寒竹
(
かんちく
)
の
杖
(
つえ
)
をもち、日当たりのいい
灌木
(
かんぼく
)
の傾斜を、ノソリ、ガサリ、と歩いている。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
窯焚
(
かまた
)
きの
百助
(
ももすけ
)
と
山目付
(
やまめつけ
)
の鈴木
杢之進
(
もくのしん
)
、庭木戸から入ってきてこの
態
(
てい
)
を眺めたが、
格別
(
かくべつ
)
目新しいことでもないので、相変らずだな、と思って縁へ寄ってきた。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
はわるい気持がしないようすだ。卜斎の目から見れば、この
山目付
(
やまめつけ
)
らしい
侍
(
さむらい
)
が、どこの
大名
(
だいみょう
)
に
属
(
ぞく
)
している者かぐらいは、腰をかがめた時にわかりきっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
かれは
山目付
(
やまめつけ
)
巡察の役目できていたのだが、そろそろ春めいてきたところから、食客の
若公卿
(
わかくげ
)
、家中のもてあまし者、竹屋三位卿が、なんでも同行するというので、はるばる、徳島の城下から
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お、あの人物だな……。だが、
山目付
(
やまめつけ
)
でもないらしい? ……」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
熊蔵
(
くまぞう
)
はすこしキッとなって、
山目付
(
やまめつけ
)
らしい
威厳
(
いげん
)
をとった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“山目”で始まる語句
山目