“山王台”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんおうだい50.0%
さんのうだい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾匹と知れぬからすの群ればかり、霊廟おたまやの方から山王台さんおうだいまで、さしもに広い上野の森中もりじゅうせましと騒ぎ立てている。
曇天 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
とある雨の夜、父は他所の宴会に招かれてけるまで帰らず、離れの十畳はしんとして鉄瓶のたぎる音のみえる。外には程近い山王台さんのうだいの森から軒の板庇いたびさしを静かにそそぐ雨の音も佗しい。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)