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山刀
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なた
ふりがな文庫
“
山刀
(
なた
)” の例文
けらを着た
百姓
(
ひゃくしょう
)
たちが、
山刀
(
なた
)
や
三本鍬
(
さんぼんぐわ
)
や
唐鍬
(
とうぐわ
)
や、すべて山と野原の武器を
堅
(
かた
)
くからだにしばりつけて、東の
稜
(
かど
)
ばった
燧石
(
ひうちいし
)
の山を
越
(
こ
)
えて、のっしのっしと
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と一人が声を
潜
(
ひそ
)
めて、仲間のものを見返る。仲間のものは、
各自
(
めいめい
)
に竹槍と、
山刀
(
なた
)
とを持っていた。今、物を言った一人は、
本籠
(
もとごめ
)
の二連発銃を持っていた。
悪魔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
猟士は
山刀
(
なた
)
を抜いて白樺の幹の皮を上に一刀、下に一刀
傷
(
きずつ
)
け、右と左の両脇を截ち割ってグイと
剥
(
む
)
くと、前垂懸け大の長方形に
剥
(
は
)
げる、頸の背骨に当るところを
彎形
(
わんがた
)
に切り抜いて
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
みんなは、今年も野原を起して、畠をひろげてゐましたので、その朝も仕事に出ようとして農具をさがしますと、どこの
家
(
うち
)
にも
山刀
(
なた
)
も
三本鍬
(
さんぼんぐは
)
も
唐鍬
(
たうぐは
)
も一つもありませんでした。
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
みんなは、今年も野原を起して、畠をひろげていましたので、その朝も仕事に出ようとして農具をさがしますと、どこの
家
(
うち
)
にも
山刀
(
なた
)
も
三本鍬
(
さんぼんぐわ
)
も
唐鍬
(
とうぐわ
)
も一つもありませんでした。
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
山刀
(
なた
)
や
三本鍬
(
さんぼんぐは
)
や
唐鍬
(
たうぐは
)
や、すべて山と野原の武器を堅くからだにしばりつけて、東の
稜
(
かど
)
ばつた
燧石
(
ひうちいし
)
の山を越えて、のつしのつしと、この森にかこまれた小さな野原にやつて来ました。
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“山刀”の解説
山刀(やまかたな、やまがたな、さんとう)とは、主に山林での作業に用いられる刃物の総称である。蛮刀や山人刀(やまびとがたな、さんじんとう)と呼ばれることもある。
沖縄県には「山刀」と書いて“ヤマナジ”と読む独自の刃物が存在する(後述#琉球における山刀を参照)。
(出典:Wikipedia)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“山刀”で始まる語句
山刀切