てん)” の例文
……あれば、宋朝治下の塗炭とたんの民土に、一さつの清風と、一望の緑野りょくやてんじるものと、望みをかけ得られないこともないのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
およそに対する多数というものはてんじては強いが、局部的には、まぬがれ難い弱点を持っている。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)