トップ
>
屍骸
>
むくろ
ふりがな文庫
“
屍骸
(
むくろ
)” の例文
小谷間
(
こたにあい
)
の、いささか風雨を避けた
地点
(
ところ
)
に、白髪頭を土に
滅
(
め
)
り込まして、草加屋伊兵衛の血だらけの
屍骸
(
むくろ
)
が、仰向けに倒れていた。
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
こういう不思議な殺され方で大道へ
屍骸
(
むくろ
)
を晒らした者は班長ばかりではないのであった。先刻も云った通り政府筋の高位顕官が殺されたのみならず南方は広東でも民党の有力者が殺された。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
畫面の中央に、若い女が桜の幹へ身を倚せて、足下に累々と
斃
(
たお
)
れて居る多くの男たちの
屍骸
(
むくろ
)
を見つめて居る。女の身辺を舞いつゝ
凱歌
(
かちどき
)
をうたう小鳥の群、女の瞳に溢れたる抑え難き誇りと歓びの色。
刺青
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
水に酔つた私の
屍骸
(
むくろ
)
を救つてくれはしないであらう
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
お長屋頭へ駈け込んで人手を借りて壊れた壁土を剥いでみると、中から出て来たのは縮緬ぞっきの粋作り、小柄な男の
屍骸
(
むくろ
)
で、——首がなかった。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“屍骸”の意味
《名詞》
死骸と同義。
(出典:Wiktionary)
屍
漢検準1級
部首:⼫
9画
骸
常用漢字
中学
部首:⾻
16画
“屍”で始まる語句
屍
屍体
屍山血河
屍體
屍臭
屍衣
屍蝋
屍灰
屍姦
屍肉