少時しょうじ)” の例文
抽斎が岡西氏とくうませた三人の子のうち、ただ一人ひとり生き残った次男優善は、少時しょうじ放恣ほうし佚楽いつらくのために、すこぶる渋江一家いっかくるしめたものである。優善には塩田良三しおだりょうさんという遊蕩ゆうとう夥伴なかまがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
少時しょうじ晁補之ちょうほしと云う人の記行文を読んで、いまだに暗誦あんしょうしている句がある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)