小豆坂あずきざか)” の例文
我十六歳にして三州小豆坂あずきざか初陣ういじんして以来五十余戦、未だ鬨の声ばかりで鶏軍した覚えがない。諸軍力をあわせずして如何いかんぞ勝とうや。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
去年の八月、小豆坂あずきざかの合戦で、敵の今川勢のなかへ駈け入り、功をあせったために、弾正だんじょうは重傷を負って、やっと帰った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とんでもない——良人はそれどころか、小豆坂あずきざかいくさ深傷ふかでを負って、きょうかあすかを案じている重態。おまえなどに会っていられるものではない。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小豆坂あずきざかを登りつめ、ふかい朝霧の中の岡崎の城を、夜明けの下に見出した時、まだ戸も開いてない茶店前で
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あれは自分の乾坤一擲けんこんいってきが奏功したのだと一時は思ったが、よくよく後になって考えてみれば、今川の上洛計画は、すでに父の生きていた頃からのことで、父信秀は、小豆坂あずきざかや、その他の戦場で
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小豆坂あずきざか
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)