小角しょうかく)” の例文
「いや、そなたが帰ってから、小角しょうかくにとがめられるであろうと思うと、わしは胸がいたくなります。さ、わしをここでおろしてください」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小角しょうかく浄蔵じょうぞうなどの奇蹟は妖術幻術の中にはさんしていないで、神通道力というように取扱い来っている。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「だまれ小角しょうかく。わしは年こそおさないが、信玄しんげんの血をうけた武神の孫じゃ。そちのような、野盗人のぬすびとかみにはたたぬ。下郎げろうの力をかりて旗上げはせぬ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えん小角しょうかくが出るに及んで、大分魔法使いらしい魔法使いが出て来たわけになる。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それを名づけて大円鏡智流だいえんきょうちりゅうと呼び、妙見を下山の後、近畿中国のくままで巡歴して、到る所の剣道家の道場を踏み破り、みずからえん小角しょうかくの再来だと称している。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれも父の小角しょうかくにつかえていた野武士でござりますが、きょうまで、わたくしとともにこの裾野へかくれ、折があれば呂宋兵衛るそんべえをうってあだをむくいようとしていた忠義者ちゅうぎものでござります。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えん小角しょうかくの再来じゃと、人もいい、自分もいうておりますげな。一度、呪いのぎょうにかかれば、大地を打つつちはずれようとも、豊前の僧都が調伏は外れぬとは、前からいうておりますことでの」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)