トップ
>
小角
>
しょうかく
ふりがな文庫
“
小角
(
しょうかく
)” の例文
「いや、そなたが帰ってから、
小角
(
しょうかく
)
にとがめられるであろうと思うと、わしは胸がいたくなります。さ、わしをここでおろしてください」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小角
(
しょうかく
)
や
浄蔵
(
じょうぞう
)
などの奇蹟は妖術幻術の中には
算
(
さん
)
していないで、神通道力というように取扱い来っている。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「だまれ
小角
(
しょうかく
)
。わしは年こそおさないが、
信玄
(
しんげん
)
の血をうけた武神の孫じゃ。そちのような、
野盗人
(
のぬすびと
)
の
上
(
かみ
)
にはたたぬ。
下郎
(
げろう
)
の力をかりて旗上げはせぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
役
(
えん
)
の
小角
(
しょうかく
)
が出るに及んで、大分魔法使いらしい魔法使いが出て来たわけになる。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それを名づけて
大円鏡智流
(
だいえんきょうちりゅう
)
と呼び、妙見を下山の後、近畿中国の
隈
(
くま
)
まで巡歴して、到る所の剣道家の道場を踏み破り、みずから
役
(
えん
)
の
小角
(
しょうかく
)
の再来だと称している。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
いずれも父の
小角
(
しょうかく
)
につかえていた野武士でござりますが、きょうまで、わたくしとともにこの裾野へかくれ、折があれば
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
をうって
仇
(
あだ
)
をむくいようとしていた
忠義者
(
ちゅうぎもの
)
でござります。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
役
(
えん
)
の
小角
(
しょうかく
)
の再来じゃと、人もいい、自分もいうておりますげな。一度、呪いの
行
(
ぎょう
)
にかかれば、大地を打つ
槌
(
つち
)
は
外
(
はず
)
れようとも、豊前の僧都が調伏は外れぬとは、前からいうておりますことでの」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“小角”の意味
《名詞》
三寸四方の板の折敷。
江戸時代の芝居小屋で銭116文のこと。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“小角”で始まる語句
小角器