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小手毬
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こでまり
ふりがな文庫
“
小手毬
(
こでまり
)” の例文
この春彼女が東京へ立って行った頃にはライラックと
小手毬
(
こでまり
)
が満開で、さつまうつぎや八重山吹はまだ咲いていなかったが、今はもう霧島や平戸も散ってしまい
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その時、私も庭を歩いて見た。
小手毬
(
こでまり
)
の花の遅いのも咲いていた。藤棚の下へ行くと、池の中の鯉の
躍
(
おど
)
るのも見えた。「こう水があると、なかなか鯉は捕まらんものさネ」
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その向うにささやかな
築山
(
つきやま
)
があって、白い細かい花をつけた
小手毬
(
こでまり
)
が、岩組の間から
懸崖
(
けんがい
)
になって水のない池に垂れかかり、右の方の
汀
(
みぎわ
)
には桜とライラックが咲いていた。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
花壇の周りを一と廻りして、池の
汀
(
みぎわ
)
のライラックや
小手毬
(
こでまり
)
の枝を
検
(
しら
)
べてみたりしてから、そこへ
駈
(
か
)
けて来た鈴を抱き上げて、円く刈り込んである
梔子
(
くちなし
)
の樹のところにしゃがんだ。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“小手毬(コデマリ)”の解説
Spiraea cantoniensis
コデマリ(小手毬、学名:Spiraea cantoniensis)とは、バラ科シモツケ属の落葉低木。別名、スズカケ。中国(中南部)原産で、日本では帰化植物。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
毬
漢検1級
部首:⽑
11画
“小手”で始まる語句
小手
小手招
小手指
小手調
小手技
小手先
小手鞠
小手指原
小手下
小手古