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射干
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ひあふぎ
ふりがな文庫
“
射干
(
ひあふぎ
)” の例文
かういふことを云つたのである。不審に思つたから再び脇へ出て見たら、杉皮が僅に雨を覆うて居る
檐端
(
のきば
)
の手の屆く所に鳥の巣が二つならんである。
射干
(
ひあふぎ
)
のすぐ上である。
炭焼のむすめ
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
射干
(
ひあふぎ
)
にも似、
菖蒲
(
あやめ
)
にも似たる葉のさま、
燕子花
(
かきつばた
)
に似たる花のかたち、取り出でゝ云ふべきものにもあらねど、さて捨てがたき風情あり。雨の後など古き
茅屋
(
かやや
)
の棟に咲ける、おもしろからずや。
花のいろ/\
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
かよわなる
薄陽
(
うすび
)
の
光線
(
ひすぢ
)
射干
(
ひあふぎ
)
の細葉は透けど早や
消
(
け
)
なむとす
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
暑中休暇の後であつたといふのは庭に
射干
(
ひあふぎ
)
の
草叢
(
くさむら
)
があつたので記憶して居る。
開業医
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
射干
(
ひあふぎ
)
の日射に隣る鐘の
疣
(
いぼ
)
かがやき染まず秋にはなりぬ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
小屋へ腰を掛けて居ると
鶺鴒
(
せきれい
)
が時々蟲を
銜
(
くは
)
へて足もとまで來ては尾を搖しながらついと飛んで行く。脇へ出て見ると
射干
(
ひあふぎ
)
が一株ある。射干があつたとて不思議ではないが爺さんの説明が
可笑
(
をか
)
しいのだ。
炭焼のむすめ
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
どうも
射干
(
ひあふぎ
)
らしいので何だときくと
開業医
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
射
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“射干”で始まる語句
射干玉