専攷せんこう)” の例文
されど数年間文学専攷せんこうの結果は、余の愚鈍をして半歩一歩の進歩を為さしめたりと信ず。少しく文字ある者は都々逸どどいつを以て俚野りやすべしとなす。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
朝鮮の歴史にも興味を持っていましたが、早くから江戸時代の文化史を専攷せんこうにして、『紅葉山文庫もみじやまぶんこ御書物奉行ごしょもつぶぎょう
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
親御おやごさんが、その体では見込がないから廃嫡する、といわれた時、どうか少し待って下さい、必ず何か為遂しとげますから、と泣いてお頼みになり、江戸へ出て国学を専攷せんこうして
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)