“対方(さき)” の例文
金剛杖(こんごうづえ)を棄置いて、腰の据(すわ)らぬ高足を摚(どう)と踏んで、躍上(おどりあが)るようにその前を通った、が、可笑(おかし)い事には、対方(さき)が女性(にょしょう)じゃに因って、いつの間にか、自分ともなく、名告(なのり)が慇懃(いんぎん)になりましてな。……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)