トップ
>
寒山拾得
>
かんざんじつとく
ふりがな文庫
“
寒山拾得
(
かんざんじつとく
)” の例文
寒山拾得
(
かんざんじつとく
)
は生きてゐる。
永劫
(
えいごふ
)
の
流転
(
るてん
)
を
閲
(
けみ
)
しながらも、今日猶この公園の篠懸の落葉を掻いてゐる。
東洋の秋
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おれは
籐
(
とう
)
の杖を小脇にした儘、気軽く口笛を吹き鳴らして、篠懸の葉ばかりきらびやかな
日比谷
(
ひびや
)
公園の門を出た。「
寒山拾得
(
かんざんじつとく
)
は生きてゐる」と、口の内に独り
呟
(
つぶや
)
きながら。
東洋の秋
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
古怪な
寒山拾得
(
かんざんじつとく
)
の顔に、「
霊魂
(
れいこん
)
の微笑」を見たものは、
岸田劉生
(
きしだりうせい
)
氏だつたかと思ふ。もしその「霊魂の微笑」の蔭に、多少の
悪戯
(
あくぎ
)
を点じたとすれば、それは冬心の化け物である。
支那の画
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
馬琴の眼は、この淡彩の
寒山拾得
(
かんざんじつとく
)
に落ちると、次第にやさしい
潤
(
うるほ
)
ひを帯びて輝き出した。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「やあ、又
寒山拾得
(
かんざんじつとく
)
が歩いてゐるな」と云つた。
寒山拾得
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
寒
常用漢字
小3
部首:⼧
12画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
拾
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
得
常用漢字
小5
部首:⼻
11画
“寒山”で始まる語句
寒山
寒山子
寒山詩
寒山寺
寒山竹