寄鍋よせなべ)” の例文
「ああ、降る降る、面白い。かう云ふ日は寄鍋よせなべで飲むんだね。寄鍋を取つてもらはう、寄鍋が好い。それから珈琲カフヒイを一つこしらへてくれ、コニャックをと余計に入れて」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
団子坂のエビスで紅茶を呑んでいると、順子さんは、寒いから、何か寄鍋よせなべでもつつきたいと云う。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
寄鍋よせなべの泡咲くけはひ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)