“宿許”の読み方と例文
読み方割合
やどもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めいめいの宿許やどもとへ引き揚げて、やれよかったと初めて落ちつくと共に、どの人の口にのぼったのもかの奇怪な人間の噂であった。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
手前は御当家のお奥に勤めているりよの宿許やどもとから参りました。母親が霍乱かくらん夜明よあけまで持つまいと申すことでござります。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大木戸の御前の御病気には、何かその、婦人が一切禁物だと申すことで、小間使が二人、先日宿許やどもとへ下げられました。御台様みだいさまも一間なる処に御籠おこもりの様子。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)