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家苞
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いえづと
早く
頬摺して
膝の上に乗せ取り、
護謨人形空気鉄砲珍らしき
手玩具数々の
家苞に
遣って、喜ぶ様子見たき者と足をつま
立て三階四階の
高楼より日本の方角
徒らに
眺しも度々なりしが
主公はこれを見て興に
入った。筍の周囲の土は、
予め掘り起して、
鬆めた
後にまた
掻き寄せてあったそうである。それでも芸人らは
容易く抜くことを得なかった。
家苞には筍を多く賜わった。
枝柿の
家苞も約束ごとのように誰れも忘れてゆかぬこそ面白い。