室山むろやま)” の例文
室山むろやま、水島の戦に勝った頃は、それでもまだ一門の者も気を取り直し、戦の準備にいそしんだものです。直衣束帯を鎧に変えて、日夜、戦に次ぐ戦の日々が始まりました。
水島みづしま室山むろやまの二戰に勝利を得しより、勢ひ漸く強く、頼朝、義仲の爭ひのひまに山陰、山陽を切り從へ、福原の舊都まで攻上せめのぼりしが、一の谷の一戰に源九郎が爲に脆くも打破られ、須磨の浦曲うらわの潮風に
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
と、赤松円心の人数を先に、室山むろやまの城へその朝入った。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去年の冬鎌倉を立って以来、命は頼朝殿に捧げ、わがしかばねは一の谷にさらそうと決めた直実。室山むろやま水島みずしま両度の合戦に打ち勝ち功名したと聞ゆる越中次郎兵衛、上総五郎兵衛、悪七兵衛はおられぬか。
室山むろやま合戦