守阪かみざか)” の例文
瑠璃子が赤阪ひとで先に降り、次に春代が四谷よつや左門町さもんちょうで降りると、運転手はあらかじめ行先を教えられているので、塩町しおちょうの電車通から曲って守阪かみざかを降りかけた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
道をきくべき酒屋も煙草屋たばこやもないので、迷い迷ってつい守阪かみざか中途ちゅうとに出てしまった。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)